イジメ.COM
暴行
割れた窓ガラスで足を切らないように気を付けて家の中へ入ると、そこは広いリビングダイニングになっていた。


奥が対面式のキッチンで、その横にドアがある。


リビングの方にもドアがあり、物音がどこから聞こえて来たのかわからない。


「由梨―! いるんでしょ? 返事をして―!」


家中に聞こえるような声で叫んだ。


その時、ガタンッと大きな物音が二階から聞こえて来た。


ハッとして天井を見上げる。


階段がどこにあるかわからないから、とにかく探すしかない。


あたしはリビングのドアから廊下へ出た。


左右に一ずつドアがある。


そのドアを無視して廊下を進むと、正面に玄関、右手に階段が現れた。


あたしは階段を駆け上がって行った。


音はリビングの真上あたりからした。
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