イジメ.COM
「そうか、お前ら2人が特別な人間に選ばれたのか。よかったな!」


そう言い、2人の肩を叩く先生。


「全然よくないです!」


朱音が涙にぬれた声で反論する。


「なんだ? 何が気に入らないんだ?」


立石先生は首をかしげている。


本当にわからないのか、それともしらを切っているのかもしれない。


「あたしは彼氏をイジメなきゃいけないんですか? そんなの、おかしいです!」


「あたしも、拓巳は友達です!」


2人の言葉に立石先生は目をパチクリさせている。


「そうだったのか。いや、それは大変だな。でも、その分相手には近づきやすいだろ?」


立石先生の言葉に驚愕してしまう。


立石先生は相手が誰だろうと、イジメを実行しろと言っているのだ。


「イジメなんてできないって言っているんです」


あたしは思わずそう言っていた。
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