イジメ.COM
ライバルが多い仁だからこそ、朱音はちょっとしたことじゃ仁に口出しをしてこなかったのだ。


だけど、状況が変わってしまった。


暗い気持ちで歩いていると、大きなボーリング場が見えて来た。


今日はゴールデンウィーク中ということで、駐車場も一杯だ。


その中に見慣れた自転車を見つけた。


由梨のものだ。


仁たちがいるということは、由梨も一緒にいるのだろう。


その自転車を横目で確認し、店内へ入って行く。


途端に騒がしさに包まれて、一瞬たじろいてしまった。


店員に案内されそうになるのを断り、店内を確認する。


すると一番奥のレーンに仁たちの姿を見つけた。


だけど、いつもの4人組じゃない。


見知らぬ女の子たちが3人輪の中に加わっていて合計7人でボーリングを楽しんでいる。
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