最低男子
「ここから駅までわかるでしょ?」
『うん、』
「じゃまたな」
陸は私のことを見送ろうともせず、自分の部屋から出ようともしなかった。
「後で玄関閉めとく」
と、
陸には言われ…追い出されるかのように家を出た。
2時間の帰り道。
いつもは寝て過ごすこの時間も…今日は陸の事で頭がいっぱいだった。
ただ、結論が見えない悩み。
疲れる一方でしかなかった。
悩んでいるうちにあっという間に地元に到着した。