最低男子
『紗菜も、嫌いになろうかな〜』
と、呟くと…
陸は、何も言わずに立ち上がり帰ろうとした。
え、
無理無理無理無理。
今、陸が帰ったら生きていける気がしない。
私は咄嗟に、陸の手を掴んだ。
『何で帰るの』
「だって嫌いなんだろ?」
陸は変な笑みを浮かべながら、言った。
『意地悪』
「次言ったら、帰るよ」
『陸が言ったんじゃん!早く、好きって言って』
と、
再びお願いしたけど…キスをして誤魔化された。
陸らしい。
果たして、陸が好きって言ってくれる日が来るのかな。