最低男子





終わった後、

「我慢出来なかった。ごめんな」


と、

優しくキスをしてくれた陸。









いやいやいやいや…本当に陸?

仮面を被っているわけじゃないよね。








「大好き紗菜」


そう言って…私を抱きしめたまま夢の中にいってしまった陸。




初めて、大好きって言ってくれた。

嬉しすぎて、ニヤけていた…




絶対、陸に見られたら「何笑ってるの?」と言われそうだけど…陸に大好きって言われて、嬉しくない人はいないはず。





私はこの暖かさが心地良くて抱きしめられたまま、横になっていた。

けど…寝相があまり良くない陸は途中で、寝返りをしてしまい、私に背を向けるこの感じ。






なんだか、寂しくて、手を繋ぐと…寝ている陸が握り返してくれ、嬉しくてニヤついていた私。






自分、陸にデレデレだな。

気持ち悪い。






< 229 / 370 >

この作品をシェア

pagetop