君には僕しか見えない。


俺が図書館に着いてから暫くして、彼女が
走ってくるのが見えた。



俺のすぐ前で彼女は立ち止まると、荒い呼吸を
静めて、俺に挨拶をした。


「……ごめんね、昇くん。来るの遅れちゃって。
しかも私ための勉強会なのに……。」


目に見えてしょんぼりする彼女に、俺は

「…俺が早すぎただけだよ。こっちこそ何か
ごめんね。」

と返した。
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