罪な男



「とにかく 先輩は私なんかと関係を続けたって何のメリットもありません。


私よりいい相手なんていくらでもいますし

他当たってください。」



先輩の手を振り払う。


最後の一言は本当に最低だと自分でも分かってる。


でも これでいい。


私なんか嫌いになればいい。



先輩をその場に置いて 立ち去ろうと後ろを振り返った時。


我慢してた涙が ほろりと頬を伝った。




< 35 / 78 >

この作品をシェア

pagetop