君から最後の恋文 〜love-letter~


今までは全く怖くなかったジェットコースターがすごく怖くなった。



死んじゃうんじゃないかって。



少し怖いって、不安にいえば

櫻ちゃんは私の手をきゅっと握ってくれた。




「恋文」



落ちる前に名前を呼ばれて顔をあげれば

櫻ちゃんは私にキスを落とす。





「───っ」


今、するのは…ずるいよ。





ドキドキする心臓はきっと
ジェットコースターのせいじゃない。

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