君から最後の恋文 〜love-letter~

13枚目



ふたりきりの帰り道。


ひらひら舞い落ちる雪。



「雪だ…」

「綺麗だね」



そう言えば櫻ちゃんは
ただ静かに微笑むだけだった。



家の前について、流れる静かな時間。



櫻ちゃんは私をぐっと引き寄せて
力強く抱きしめた。


「櫻ちゃん」


その瞬間、何かが溢れて弾けた。

< 165 / 226 >

この作品をシェア

pagetop