君から最後の恋文 〜love-letter~

4枚目



昔のことを思い出して、微笑ましくなった。


あの頃は、自分の気持ちに気づかなくて
恋文の泣き顔を見て好きって気付いたんだよなぁ。


スニーカーを履いて家を出る。


「いってきます」


相変わらず返事なんてないけど

早く、恋文に会いたいから昔ほど寂しくはない。


恋文に…会いたい。






「好きだ…………」




俺の呟きは乾いた風に乗って

蒼い空に消えていった。

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