君から最後の恋文 〜love-letter~


そっと、唇を離して

恋文を優しく抱きしめる。



「恋文…ずっとそばにいて」



俺の言葉に恋文の返事はなくて、ただ…

たくさんの雫を綺麗な瞳から落とすだけだった。



恋文の家の前について繋いだ手を離す。




その瞬間、
どっと寂しさがこみ上げて


俯いている恋文の頭にそっとキスをする。


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