君から最後の恋文 〜love-letter~


手を繋ぐ帰り道。


「雪…」



暗い空から落ちる雪。


「綺麗だね」



そう微笑む恋文の方が、綺麗だ。

なんて、臭い事言えないんだけど。



恋文の家の前ではいつも少し気まずい時間。

離れたくなくて、離したくなくて。



ぎゅっと抱きしめる。




「櫻ちゃん……」

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