恋のかけひき


健ちゃんがいるんだもん♪



健ちゃんはあたしと同い年の高校1年生。



だけど緑ヶ丘には通ってないんだ…。



それでもあたしには健ちゃんしか興味はない。



健ちゃんとあたしは中学3年生の初めころから付き合い始めた。



だからもう1年付き合ってるってことになる。



「ねぇ、姫夏?」



『ん?未来なに?』



今、お昼休み真っ最中なあたしと親友の未来は中庭でお弁当を食べていた。



春の日差しがポカポカ暖かくて気持ちいい。



「聞いてほしいんだけど…。」



『…うん。』



未来の真剣な表情と声にあたしのお弁当を食べる手は止まった。



まっすぐと未来を見る。



ドクン、ドクン…



未来になにを言われるのか分からないあたしはドキドキしながら未来の言葉をまった。



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