テトラポットの上、ふたりぼっち。

「自分から言うから。」



***


次の日の朝。


朝から1階で騒がしくする音で目が覚めた。




床には畳まれてすらいない浴衣。




あのまま…寝ちゃったんだ。




あー…

終わってしまったんだ…



「桃子ー?桃子!起きなさい、電話よ!」



もう…朝から騒がしいなぁ



お母さんって、こんな騒がしかったっけ。



覚えてないや。




「誰よこんな朝っぱらから…」



そう思い時計を見るも、


''10時''


時計の短い針は10を指している。



「10時か…」




もうほとんど何もなくなった部屋を見渡す。



あと2日…




「桃子!」



モタモタしすぎたのか、今度こそお母さんのお叱りが飛んだ。






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