15人格者と普通の少女
「誠、久し振り」サングラスをかけた方が言った。「裕、久し振り。亮も」「うん。久し振り」「聞いた。今日転校生来るんだって」「どこから」「青町区から、ただ勝先生が言ってたんだけど彼女、事故で五歳の時に親が亡くなったんだって」「十二年前の事件てまさか」「そう、そのまさか。二重人格者の青森柳が上手く入れ替わることができなくて悪い部分が大きくなってしまい起きた連続殺人事件」誠はその事件をよく覚えている母親がその事件の調査で行方不明になり今だに帰って着ていない。
「行こうよ。遅刻するよ」誠は、学校の鞄をスーツケースから取り出した。
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