街の壊し屋さん

壊し屋さんは壊してしまいました


彼女が大好きだった街の人を


彼女が大好きだった街を


壊し屋さんは彼女を抱き締めながら言いました


やっぱり自分は悪魔だと


涙がポタリと彼女の頬に落ちました


彼女の大きくなったお腹を撫でて謝りました


君にも会いたかったと泣きました


壊し屋さんは涙をたくさん流しながら自分も壊してしまいました






これは壊し屋さんの物語

悲しい悲しい物語
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