鬼が往く
監禁
数日後。

「ぎゃあっ!」

池袋支部、午前1時。

見張りに立っていた構成員の悲鳴が響いた。

待機していた組員達が表に出ると。

「雁首揃えてやがんな、ドチンピラどもが」

構成員の1人を半殺しにした銀二の姿があった。

遂に銀二が、都内最大の組事務所に殴り込みをかけてきたのだ。

「いてまえ!沢渡のガキぶち殺してまえ!」

合図と共に、組員達が一斉に襲いかかる!

だが銀二は先頭を突っ込んできた組員の顔面にハイキック!

組員は派手に吹っ飛ばされ、事務所の窓を突き破って失神する。

その一撃を以って、組員達は動きを止めた。

「オラどうした…死にてぇ奴からかかってこいや!」

銀二が叫んだ。

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