無口な彼の愛し方
あたしは、バカな女
大学を卒業して、早4年。

イコール、社会人4年目だ。

仕事も恋も、順調な26歳・・・と言いたい。

でも半分は本当で、半分は嘘なのが現実だ。

仕事は順調と言ったら、順調そのものだ。

仕事も覚え、やりがいもある。

だけど・・・


「ただいま」


あたしの悩みの種の同居人が帰ってきた。


「おかえり」


いつものように、当たり障りのない返事をする。

この人は、有村充(みつ)。

同居人で、一応あたしの彼氏だ。

1番近くにいるはずなのに、1番距離を感じる人。

手を伸ばせば届く距離にいるのに、あたしは手を伸ばさない。

好きだから、伸ばせない。

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