二人の距離15cm







「華…諦めていいの?本当に」










「先輩からしたらこんな地味子に言い寄られるのも迷惑だし、私なんかが好きになっちゃいけない人だったのに、思い上がって好きになるから」










食堂で皆がいる前で泣きたくないのに涙が止まらない。











きっとみんな、なんで泣いてるのとか、地味な女が泣いてるしか思ってない。すぐに記憶から消える。











私が泣いてもほんとどの人は気にしないし、素通り。











でもね、いたんだよ。











気にかけてくれた人も。










それが遠藤先輩なんだよ。









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