二人の距離15cm
「可愛い子は可愛い子なりに努力してるし、変わろうと努力するよ!でも華はうじうじしてて、肝心なところを変えようとしないよね!?」
大きな声で私に向かって言葉を放つ芽衣ちゃんに皆が注目した。
「華って本当にばか!」
カチンと来た。
「私、芽衣ちゃんみたいに素材が良くないのに、変われってそう簡単に言わないで!!!」
初めて芽衣ちゃんに声をあげた気がする。
周りがしーんとなるのが分かった。
「あっそ。そーやって自分と向き合わない華なんか大っ嫌い。いつまでうじうじして、今回みたいに後悔ばっかりしてればいいのよ!!」
そう言うと芽衣ちゃんは食堂から出てってしまった。