タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
いつもと違う朝

真っ暗なこの通いなれた道を、私は歩いていた

どうしてこんな事になったかというと、話は2ヶ月ほど前に遡る



中間テストが終わった頃、指定校推薦の申し込みが始まった

自分が推薦なんて受けられるはずかないと思っていたため、全く興味のなかった事だが、この時期になって、模試の度に落ち込んでいた私は、推薦に一度応募してみようかと思い始めた

元々、大学に行く意味を見いだせていなかった私は、名のある大学ならどこでも良いと思っていた節がある

しかし、どうせなら自分の興味のある統計学や心理学、そしてメディア系の勉強が出来れば良いと前から思っていた

そこで私の目にとまったのがK大学

家から2時間以上かかる学校だが、おばあちゃんの家に近いことで、何回か外から見たことがあった

きれいな学校で、洋風の外観をしている

西洋の建築が好きな私は、担任から「推薦なんて、宝くじ買うのと同じで、選ばれるかは分からない」という言葉から、軽い気持ちで応募することにした
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