タバコと数式は思い出の中に ~私の好きな人は先生~
前を向きながら話すと、何人か寝ていてもほとんどの視線は私に集まっている

それに緊張するが、視線を外して先生と目が合うくらいなら、こっちの方が幾分かマシだ

授業が始まる前、教室に入ってきた先生は私と目が合うと特に何も言わず教卓に立った

そうして二言三言話すと先生は私に教卓を譲った


ねぇ、先生

今何考えています?

私は先生の事考えているよ

でもそれはここに来る前とは少し違った気持で―――



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