湖都子のポエム7

過去に縛られて……募る不安

本当の私は欲張りだ
こんな幸せな時間がずっと続いてほしい……

色んなことがあってたくさん泣いた
色んなことを思い出して不安になる

優しくしてくれてるのに
なかなか立ち直れないでいた
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幸せな時間がずっと続かないって、知ってるから……今の幸せも続かない気がして不安を拭えなかった。

それが兄にも伝わっていたんだと思う。
「もう……限界……このままじゃ……」
「な……何を言ってんの?」
「美緒は、今まで辛いことがたくさんあったのは分かってるつもりだよ。だけど、それも全部俺達がまた出会うためだったんじゃないかって、今は思うんだ。色んなことがなければまた一緒に暮らせてない。何があっても、美緒は俺の妹だ」
兄の言葉に涙がこぼれた。

気持ちの壁……全部なくして……

離れたくない。離したくない。たった一人の兄……なんだ。多分また泣くけど……その時は……1人じゃない……

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