妄想列車は大暴走!!【短編】
そのフローラル坂本の席に、よそのクラスから知らない女子が来た。借りていた教科書を返していたようだった。

俺は部活をやっているわけじゃないし、自分のクラス以外の人のことはあまりよく知らない。


だけど気がつくと俺は、その子がクラスから出ていくまで、チラチラと盗み見していた。


何組の子なんだろう。めちゃくちゃ可愛かったな。今までもうちのクラスに来たことがあったのだろうか。


彼女とフローラル坂本の会話はここまで聞こえてこなかったけど、明るくよく笑っている印象を受けた。


だけど俺とは接点があるわけじゃないから、関係ないか。

もしなんかのきっかけで仲良くなれたとしても、どうせ俺はあんまり喋らないし。

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