恋人未満のルームメイト（大きな河の流れるまちで。リメイク版）

さよならと言います。

その次の日から、リュウは私を恋人として、扱った。


「おはよう」と、少し照れくさい気持ちで、自分の寝室から出た私を捕まえ、しっかりと長いキスをしてくる。

今までとは全然違うリュウに私が驚いた顔をすると、
「ナナコに対する、素直な俺の気持ち。もお、伝えてもいいだろ」と笑った。

リュウはキッチンに立つ私を後ろから抱きしめてきたり、
ソファーでくつろぐ時は、しっかりと腰に手を回して来たりする。

一緒にいる間、髪や、頬や、唇にキスを繰り返ししてくるので、
私はドキドキが止まらない。


「リュウさーん、私、お皿を落としそうになったり、何をしようとしてたか、忘れてしまいそうになるので、
もう少し、手加減してもらえませんか？」と赤くなった顔で言ってみるけど

「却下。
これがいつもの俺だから、早く慣れてね。」

と容赦のない言葉と、態度なのだった。