恋人未満のルームメイト（大きな河の流れるまちで。リメイク版）
平日だから電車は空いている。

リュウの本日の格好は、ブラックの細身のデニムに茶色のローファーシューズ。
白いボタンダウンのシャツの袖をを捲り上げて、
きっちりついた筋肉のついた二の腕を見せている。

ちっともおしゃれしていないようだが、
その高い身長と、精悍な顔つきで女の子の視線を集める。


私は白いサンダルとブルーの7分丈のデニム。
お気に入りのチェックのチュニックだ。
昨日足の爪に塗った薄いピンクのマニキュアがいつもと違うおしゃれかな。


「スカート履かないの？いつもと同じじゃん」と不服そうなリュウに

「デートならちゃんと履きますけど」と上目づかいでいうと、

「俺が相手でははかないってこと？」と笑ってため息をついている。

「当然です。」

と言い返す頬が暑いのは、日差しのせいだと思いたい。
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