あの日失った想い

交差する気持ち

次の日の朝になった。昨日あれから眠れなかったので、今すごく眠い。




ハルと仁美はくっついたのだろうか。




あ、郁麻に伝えなければならない。




『ハルの背中を無事に押すことができました』




送信ボタンを押した。なぜだか、体に力が入らないので、スマホをそこに置き、脱力した。




「花咲さんー朝ごはん行こー」




学級委員の彼女に誘われた。




全く動かない足にめいっぱい力を込めてよろよろと立ち上がった。





〜〜〜♪





立ち上がった同時に置いてあるスマホが揺れた。



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