あの日失った想い
「はよー」



「噂をすればだね。おはよう2人とも」




仁美はくるっと方向転換して2人に挨拶を返した。





ドキッ





ダメだよ。郁麻の顔みたら昨日のこと思い出しちゃう。




「はよ」




彼は普通にいつもどうりの素っ気ない挨拶をした。




あれ?気にしてるの、もしかして私だけ?




私は恥ずかしくて彼から目を逸らした。





今ごろ気づいたことが1つある。




この2人と仲良くすると、周りの女子の視線が痛いのだ。

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