マドンナは社長秘書室勤務
□03




背後に感じるのはふわふわした感触。

それでいてどこかずっしりしていて安定感がある。

ここはどこ?と意識曖昧に目を覚ました私の前に飛び込んできたのはデカデカとした真っ白い固まり。

なんだかよく分からないそれはちょっと息苦しくなんだか暑い。

ぷはっと勢いよくそこから顔を出して、私は驚愕した。

どうしてこんなことに…。


「お目覚めですか?」

「あの、ここは」

「ここは最上階にある社長の自室です。泊まり込み等に使う事はありますが滅多に使用する事ではないですが」

「そうですか。それで私は何故」


榛原さんが先程倒れられたからですと田神室長は言って私は徐々に思い出した。

震え出す私の身体に気付いた田神社長も、ヘナヘナと力なく倒れこむ私をより抱き寄せた事も、エレベーターのパネルをいじってエレベーター内に誰かの声が聞こえだした事も、田神社長が顔を歪めていた事も。


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