俺の恋した生徒は…《先生×生徒》
お母さんは私が落ち着くと、

「ご飯出来たら呼ぶから、ゆっくりしてなさい」

「うん、お母さん…ありがとう」



ーーー---バタン


キッチンに向かって行った。





ーーー---♪〜♪〜


その瞬間タイミング良く電話の着信音。


″加賀美先生″



え、嘘!どうしよ!
こんな声じゃ泣いてたのバレちゃう。



私は深呼吸をして、通話ボタンを押す。

「先生?」

「おう、楠木か」

「うん、急にメールしちゃってごめんなさい」

「おせーよー、」

「…え?」

「連絡、待ってたんだからな」

「でも、困った時って…」

「そうは言ったけど、いつでも連絡くれて良かったんだぞー。それより風邪じゃないのか?」

「…うん」

「何かあったからメールくれたんだろ?どうした?」


私はお父さんのことはもちろん、さっきお母さんと話したことも先生に全部話した。


「そうだったのか…辛かったな。でも、お母さんと話せて良かったと思うぞ」

「うん、今までお母さんもお父さんと一緒で反対だとと思ってたから…」

「これからはたくさん話せるといいな、家族でのコミュニケーションは大事だぞ」

「うん、ふふっ」

「なんだ?」

「なんか、先生っぽいなって」

「おい、俺、教師だぞ」

「あ、そうだった、へへっ」


やっぱり先生と話すと落ち着く、
悩んでること全てがちっぽけに感じる。


なんかそうゆうところ先生と朱莉って似てるかも!


「まあお父さんのことは、ずっとこのままって言う訳にはいかないだろうから、時間とって1回きちんと話すしかないよな」

「うん、そうだね…お母さんにも相談してみる!」

「その方がいい。…少しは楽になったか?」

「うん、だいぶ。やっぱり先生と話すと落ち着く」

「そうかあ?俺も楠木と話してると楽しいぞ」

「え、本当!?嬉しい」


ずっと気になってたこと、聞いてもいいかな…


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