薄明の君
始まりは唐突に。
「一本。」



その合図とともに私の国内3連覇が決まった。
そして、剣道生活の終了。





小さい頃からやっていた剣道。


本当に努力をしてきた。


最初は地獄かと思っていた。
だけど日に日に仲間、市、県と上がっていくうちに強い敵が現れてきて本当に楽しかった。

3歳から剣道を始め13歳に国内王者となった。

周りには神童、麗しの剣豪って言われてた。








だけど中学生に上がると
自分に見合う的は同世代にはもういなかった。



剣道を勧めてきたおばあちゃんは
なくなる前に
「小学校では勉学をし
中学生までは剣道をし、己の精神を鍛え、
高校生では、シリウスになりなさい。」

と言われていた



< 1 / 13 >

この作品をシェア

pagetop