身代わりペット

濡れ衣

「あ~~~!!もう!!」

帰宅した私は、イライラして携帯をベッドに投げ付けた。

さっきからずっと携帯が鳴りっぱなし。

和矢からの着信で、着信履歴が埋まりそうな勢いだ。

「もう着信拒否にしちゃおうかな……」

うん。いっそ、そうしちゃおう。

この先もこんな事が続いたら嫌なので、私は最終手段に取り掛かろうと決めた。

そう思って携帯を手に取り操作をしていたら、今度は電話ではなく、ピロンッ♪とメッセージが届いた事を知らせる着信が。

「あ……」

操作の途中でそんな物が入ったんだから、手が止まらなくなっていて弾みでそのメッセージを開いてしまった。

(しまった!)

今チラッと見えた差出人の名前が和矢だった気がする。

IPアドレスを拒否設定し忘れていたみたいだ。

「ん……?」

別に、見たくて見たワケじゃないけど、そこにはなんだか物騒な文字が書かれていた気がして、メッセージを読んだ。
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