哀しみの最果て
入り口の古びた扉には『宮部探偵事務所』と書かれている。


ここはよく暑い市で有名な群馬県館林市の雑居ビル二階にある宮部の父親の代から続いている探偵事務所だ。


5分もしないうちに日野がコーヒーを片手に戻ってきた。


コトッ


「ブラックでいいんですよね?」


「ああ。ありがとう。えっと、そういえば次の仕事って何だっけ?」
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