哀しみの最果て
「宮部探偵事務所の宮部翔と申します。本日はどのような用件でしょうか?」


女性はどこか躊躇っているようで沈黙が流れていく。


その間に日野がお盆に冷たいお茶をのせて戻ってきた。


「あの…人を探して頂けないでしょうか?」


「人探しですか。ちなみどういった方をお探しか詳しく教えて頂けますか?」


女性は終始俯き加減であったが、突然宮部の方に強い視線を向けた。
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