哀しみの最果て
「え、もう大丈夫ですか?」


「ええ。調査は順調です。」


宮部はそう答え鈴花を駅まで送り事務所へ戻った。


事務所に戻る頃にはもう日も落ち始めていた。


「やぁ、日野君。今日は何か依頼は来たかな?」


日野は見るからに暇だとアピールするかの如くお茶を啜っていた。


「今日一日中事務所に居ましたが、そのドアを開けたのは宮部さんだけです。」
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