モウヒトメアイタイ~コラボ~

目を開ける。

正確に言うと、今まで目を開けていたのか閉じていたのかもわからない。

でも、目に映っているものに意識を向けた。

気の抜けるような、平和で涼しげな青空。

そこに、うっすらとした雲が浮いている。

その風景はほんの少しで、背の高いビルに、ほとんどを覆い隠されている。


足元に強く引力を感じる。


目に映る景色が急速に上向きに流れて、小さくなる。

代わりに、暗闇が覆い尽くした。

ジェットコースターの「落ちる」感覚に放り出される。

ひぃぃぃぃっ。

< 2 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop