君と見た空
転校生
「おはよー!」

いつもと同じ朝
教室に入るとみんなから返ってくる挨拶

「今日も仲良く登校ですか〜」

友達に茶化される
その理由は隣にいる彼氏

「うるせ」

そう言って席に座る翔


高校に入学して同じクラスだった翔に一目惚れした
最初は顔がタイプだっただけ。
でも仲良くなるうちにどんどん好きになってずっと片思いしてた

その翔から告白されたのは約3ヶ月前

夕日がすごく綺麗な日
2人で帰ってる時に綺麗だねって立ち止まって空を見てた

「好きだ」
そうひとこと言われた


「まーたニヤニヤしてる〜」
友達の舞と美佳に覗き込まれる

「また翔のこと考えてたんでしょ」

「へへへ」

「まあでも人気者と付き合ってるんだもんね無理ないか〜」

「人気者で言えばやっぱり優くんが良いよ」

同じクラスの優くんは学校1のモテ男
いつも数人の女の子を連れて歩いている
特定の彼女は作らないという噂

「やだよチャラい」
チャラチャラした男が嫌いな舞は論外らしい

「え〜あれくらいがいいじゃん〜。ま、彼氏いるから無理だけど♡」
逆にああいう男が好きな美佳
今も他校のチャラい男子と付き合ってる

私達は好みが割とバラバラ
むしろだからこそこんなに仲いいのかもしれない

「私はやっぱり翔だなあ」

「ふざけんな惚気んな!」

その時急に頭が重くなる

犯人は翔 私の頭にアゴを乗せて体重を預けてくる

「重いんですけど」

「おふたりさんちょっと可菜借りていい?」

「「どうぞどうぞ〜」」
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