好きです西野くん!


「あの、私。西野くんのことすきです!私と付き合ってくださいっ!!」


女の子は目をうるうるさせながら言う。


わぁーなにその顔!可愛いなぁー。


女の私でもドキッとしてしまうよ、



これは西野くんもやられちゃうよね。


そう思っていたのに、西野くんは何も言わず黙ってその場を去ろうとする。


「え??西野くん?待ってください!」
彼女は西野くんの腕を掴んで引き止める


そんな彼女の腕を振り払って行ってしまった


「ねぇ有華、西野くん何も言わずに去っていっちゃったねー」


「え、そんなに珍しいことじゃないよ?王子の断り方はあんな感じらしいよ?何も言わずに立ち去るって。あれ絵里の時は違うの?」


「え?えっと。私は無理の一言だけ言ってあんな感じに立ち去ってったよ?」


そういうと驚いた顔をした有華



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