【完】悪魔な天使
私は必死にベランダからお兄ちゃんに呼びかけた。
「お兄ちゃん!!…お兄ちゃんっ!!」
ドンドンと、窓ガラスを叩き、何度も何度も呼びかける。
「起きてよ!お兄ちゃん、お願い…!!」
だが私の声は、お兄ちゃんに届かなかった。
寒い、
寒い…
ベランダに枯葉が落ちているのを見つけた。
季節は、秋なのだろうか。
数日前、日中に部屋に閉じ込められていた時はかなりの暑さで苦しんだのに
今日はこんなにも寒いなんて…。
ガリガリにやせ細った自分の身体は
もう限界に近いのかもしれない。