だったらあんたが堕ちてくれ
つらつらと流れる思考が急に点いた電灯によって現実に引き戻される。
「ご飯。食べないと片付かないんだけど」
現実逃避の元凶が額に皺を寄せながら立っている。
「父さんたちはなんで居ないんだ?」
「鍋。沸騰するから。下で話す」
俺に拒否権はないらしい。
椿は部屋にいたクッキーを抱いて部屋から出ていく。
一つため息をついて、頬を叩いてから起き上がる。
コタツの上では水炊きが煮えていた。