だったらあんたが堕ちてくれ
満たされたお腹を抱えて部屋に戻ると再び机に向かう。
全部とは言わない。
だけど取り戻せる分は取り戻したい。
部屋のドアが開かれたのは闇も深まった夜十二時のことだった。
「夜食」
たった三文字の言葉と共に椿は現れた。
その手には焼きおにぎりの乗った皿を手にしている。
「ありがとう。へえー、焼きおにぎりって味噌味もあるんだな」
ゴトンと置かれた皿からは味噌が焦げた香ばしい匂いが漂っている。