だったらあんたが堕ちてくれ
椎名家に囲まれて、紡ぐ言葉に冷たさはかけらもない。
一ミリも、一マイクロも、一ナノも感じない。表情こそ仏頂面だが、明らかに俺への態度とは違う。
むかつく。
誰がとか何がとか、漠然としていてそんなの分からないけど、とにかくむかつく。
俺は絶対に認めない。
受け入れない。
勉強を再開するもリビングからの声がうるさくて、ヘッドホンで蓋をしても体の中で何かが渦巻いて、結局その日も計画通りに終わらせることができなかった。