ダサ倉君に焦がれたい
真っ赤な顔のあたしに背を向けて……
すばるくんはそのダサ眼鏡を外し……
個性的なパーカーを脱ぐ。
パーカーの下から、SUらしい爽やかなシャツが現れて。
そして、女子たちは口をあんぐり開けてすばるくんを見ている。
女子たちだけじゃない。
教室中の視線を集めている。
「だ……ダサ倉?」
女子の声が掠れていて。
「驚いたでしょ?
君たちが見下してたダサ倉は、sandのファンなんかじゃない。
……sandの曲を作ってるのは、僕だ」