ダサ倉君に焦がれたい
3. あなたに助けられたい









今まで気付かなかった。

だけど、至るところにsandがいる。




携帯電話のCM。

街の広告。

雑誌。

あたしの胸を焦がす彼が甘い瞳でこっちを見ていて、彼と目が合うたびに身体がきゅんと甘く鳴く。

SU……いや、朝倉君が気になって仕方がない。








ぼーっと授業を受けていた。

ノートを取るのがやっとで、朝倉君のことばかりが頭の中を流れる。




今日は朝倉君、来ていないな。

やっぱりsandが忙しいんだろう。

朝倉君は今、何をやってるのかな。

どんな仕事をしているのかな。

そんなことばかり考えていた。


< 32 / 322 >

この作品をシェア

pagetop