*゚闇に沈む少女*゚
✡:。*月夜の世界*:。✡





見惚れてしまうほどの綺麗な
満月が輝く夜の中で 夜のお散歩を楽しんでいる。







どうも、僕は 雛菊 紫陽花(ヒナギ アスカ)..16歳。
僕っ子だけど、性別上は女。





僕は 黒いフードパーカーで
姿がバレないようにしている。









月を見上げながら 歩き続けると
真っ暗で如何にも怪しげな路地裏を発見した





暇潰しに行ってみることにし、暫く進んでいくと…狭い路地で 
屯っている不良集団がいた ここは彼らの溜まり場とも言える。






興味本位で、近付いてみると
僕に気付いたのか...彼らがこっちに歩い来た





―――――ドンっ...!!





さっきまで騒いでいた
不良集団のリーダー的な人がぶつかって来た...。







「痛ってぇーなっ!この野郎ッ!!」









他の人たちも 騒ぎ始めた






「俺らにぶつかっといて、生きて帰れると思うなよ!」





「煩いよ、君たちは叫ばないと脅せないの?」






僕が挑発しているとも知らずに
怒りを顕にし始めた





「ちょっと面を拝ませてもらおうかぁ!?」





さらに彼らは ヒートアップする



僕の顔が 見れないのは....フードを被っている所為――。







「嫌だよ、何のために被ってると思ってるの?」







再び、挑発を進める。






「なんだとーっ!!」






「ちっ...ねぇ、君たち少し静かにしてくれない?」







ホントに 煩く、かなりの傍迷惑。








僕は 、わざと舌打ちして
不良くん達を睨みつけていると.......








「あぁん!?痛めつけられてぇーのか?」






クスクス......ww






此方が 煽っているとも知らず 
挑発に乗るなんて....馬鹿な不良くん達







少しは、頭を使ったほうないいよ?
単細胞の諸君たち…と、僕は 心の中で毒を吐いた。






不良くん達は さっきから僕を
睨んでるけど、全然怖くなんだよね〜







むしろ、笑えるw




凄く弱そうに見えるからダサい
まぁー、実際弱いんだろうけど。。。






「おいゴラッ!!無視してんじゃねぇー!!」





・・・・・・煩い。





「君たちさぁ...僕に 歯向かって良いの??」






僕の 蒼と紫の瞳が、月明かりのせいか...




綺麗に......そして、美しい薔薇の中に
毒が潜んでいるかの如く 不良くん達を
妖しく睨みつける。






《シャーン...》







鈴のような美しい音色は





儚く、僕の中に潜む黒い陰影(かげ)が
目覚めようとしていた―――――








これが罠ということも知らずに……








< 1 / 65 >

この作品をシェア

pagetop