*゚闇に沈む少女*゚



という訳で、島原に来ました。




とても綺麗で まるでホテルのようだった。






「皆に、重大発表がある。」






重大発表...そう言えば、もう気付けば
文久3年9月25日になるのだ。




遅いようで一瞬な月日が経ってしまった。





「松平容保様により、隊名を新選組と改めると命が下った。」






その言葉に、周りは歓声に包まれる。




「お前達、最近 頑張ってくれて感謝する。」




「今日は 儂の奢りだ、存分に飲んでくれ!」





近藤さんと芹沢さんの言葉によって
華やかに始まった。





僕は 16だけど、仕事関係で
普通に飲んでたから 元々体制ついてる。



しかも、この時代はそんな法律ないから
別に良いよね?





「お、いい飲みっぷりだな!!」




既に 酔っ払っている原田さん。





「原田さんは、酔いが早いですね。」



「そんな事ねぇーぜ!!」




....傍迷惑だ、と思い逃げるように
近藤さんや芹沢さんに 酌をしようと行った。





「近藤さん、お酌します。」



「おぉ!すまんな!!」




近藤さんに 酌をする。





「しかし、君が来てから
この壬生浪士組....いや、新選組の雰囲気が変わった....



ありがとな、雛菊くん。」





「いいえ、元々 皆さんに絆があったからですよ。僕は 何もしてません。」





そう言い、芹沢さんの所に行った。




「芹沢さん」




「....儂もお前に出会って、生きてて良かったと 最近は思うのだ。



こんな隊士たちの成長が見れて
とても嬉しい、お前に 感謝する....雛菊」






酒が入っているのか、何時に無く
素直な芹沢さんだ。




「お前にも 酌してやる。」




「....え?良いですよ、僕は。。」





「遠慮するな、今日は無礼講だって言っただろ?」




....芹沢さん いい顔している。




新選組って 顔が綺麗な人多いよね
ある意味 憎たらしいわぁ。。。




「....ありがとうございます。」




僕は、お猪口を持ち
芹沢さんに 酌をして貰った。

「土方さん、お酌しますよ?」




芹沢さんと他愛もない話をした後
土方さんの元に来た。





「悪いな。」




土方さんも、何気なく優しい人だ
こんな僕を もう受け入れてくれるのだから。





「お前が芹沢さんの小姓をし始めてから


上からあまり怒られなくなったんだ
寧ろ、とてもご機嫌だ。」






「....そうですか。」





....良かった、これで芹沢さんが暗殺される命令は無くなったかも。





立ち上がった、僕に。






「雛菊....ありがとな。」





土方さんも、本当は芹沢さんの事を
気にしていたのだ。



なんて言ったって ここの1番の心配症な人なのだから。




「どういたしまして。」





そして、次は........






「山南さん、お酌しに来ました♪」





「あ、ありがとうございます。




....しかし、最近はこの組の欠けていたものが絆も深まり


更に、我々は強くなったような気がします
1体何をしたのですか?」





山南さんは、頭が良くて鋭く察しもいいから ちょっと手強い....苦笑




「さぁ、僕は何もしてませんよ。





僕、今度は組長の所へ行きますね
お邪魔しました。」






僕は、逃げるように組長の所へ行った。

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