*゚闇に沈む少女*゚
✡:。*出会いは必然に*:。✡



不逞浪士を倒した、僕は 逃げようかと思ったけど
逃げることは 不可能だと理解したので
その場に居た。




新選組の2人組が、不逞浪士に駆け寄り
縄で縛っていた。





それにしても、弱過ぎて詰まらなかったことに 不満がある。





「そこの君、怪我ない?」





こんな程度で 怪我をするなんて有り得ない





「ご覧の通りですよ♪」




両手を広げ 無傷な事を証明した。





「お前 強いんだなっ!!」




話しかけてきた人を見ると
子犬のように 可愛い容姿をした男性が言った






「でも 見たことない姿ですね。」





僕からしても、浅葱色の羽織りなんて
僕の時代では見た事ない






「...あなた、怪しいので 付いてきてくれませんか?」





もう1人の男性は、僕と同類な感じがした。





ふと...この2人の話を聞いて
夢で見た出来事が蘇って来た。





恐らく 夢の中で出て来た2人に間違いない....と言うことは、夢予知が当たった事になる




流石、100%...僕に拍手〜♪





なーんて、気軽な事を考えてる場合じゃないよねw






「そこの茶髪の人が殺気と刀を閉まって頂ければ、行きますけど?」





遊び半分なのか、警戒心なのかわからんが
さっきを出し 刀をチラつかせていた。





「よく気が付きましたね?」





うん、これは確実に悪戯(あそ)んでるな。



にっこりした顔がそう表していた





「総司、お前...物騒な奴だな。。」





僕も同感だけど、こういうタイプは....
油に水を指すことになるので 言わなかった。






「ん....?何か言ったかな、平助くん?★」





思った通り、彼は黒かった。






「...怖っ。」






子犬の彼は怯えていた...ドンマイ!




僕は、心の中で楽しんでいた♪






そう言えば...今、総司と平助って言ってた




あの腹黒隊士は、新選組一番隊組長及び撃剣師範の沖田総司(オキタソウジ)。




一番隊は剣豪ひしめく新選組の中で常に重要な任務をこなしたといわれる
天然理心流である、三段突きの逸話は有名。










藤堂 平助は、日本の幕末の武士、剣客、砲術家で、新選組八番隊組長、のち御陵衛士



小柄の割に、別名 魁(サキガケ)先生と呼ばれていたらしい。









「それで、僕はどうすれば?」




勝手に2人でじゃれてるのに
来いと言われた、僕は放置ですか?w



行かなくていいなら、良いけど
生きる道なんて いくらでもあるし。





「あ、そうだった。」





「付いて来てください!」





どうやら、忘れていたらしいw




そのまま、忘れてれば良かったのにと
心内で愚痴った





「はいはい。」




適当に返事をして、2人の後を追った。










暫く 街並みの中を歩いていると
ふと、確認しなきゃならない事があることを思い出した。





「ねぇ、2人とも今何年の何月?」





これを確認しなければ、話についていけなくなる。






「お前、変なこと聞くのな?」





子犬に馬鹿にされた....







「今、文久3年の4月です。」





と言うことは....




今、彼らは壬生浪士組で..芹沢鴨は生きている



彼は、神道無念流剣術を学び、免許皆伝を受け師範代を務めたとされる。





「到着しましたよ」












八木家右門柱に、松平肥後守御領新選組と、書かれた門を潜り




長い廊下を歩き、沖田さんと藤堂さんは
襖の前で止まった。






「ひっじかったさーーん♪」






大きな声で、沖田さんは襖を思いっきり
開けた。






「煩せぇぇっー!!総司ぃぃ!」





沖田さん以上に この人の方が煩かった。




怒りたい気持ちはわからなくないが
声デカすぎ....




さっき怒鳴った人が
壬生浪士組の副長..土方歳三(ヒジカタトシゾウ)



新選組時代で、局長・近藤勇の右腕として数々の事件で武名を顕し、また隊内に峻厳な規律を実施して鬼の副長と称され、剣豪揃いの隊士たちに恐れらていて




歳三は実家秘伝の「石田散薬」を行商しつつ、各地の剣術道場で他流試合を重ね、修行を積んだと言われている。





その鬼の副長さんと言われていた土方さんが、部下に遊ばれている風景が面白くて
思わず吹き出して笑いそうになった






この2人は 上と下の関係でも
仲がいいんだと今の状況からわかる。




土方さんと沖田さんが 顔が綺麗....
俗に言う イケメンのせいなのか


まるで、絵になるんじゃないかと思うほど
煌めいて見えた。








< 8 / 65 >

この作品をシェア

pagetop