空の色をおしえて
乗り気じゃない隼人君の腕を無理矢理ひっぱって秋人のクラスの前まで連れてきた。
そこには何だか怪しげな花柄ピンクの看板に『男女逆転喫茶』の文字。
「こここれはっ!もしかして…………コスプレってやつ……!?」
「そ、もしかしなくてもコスプレってやつ」
見たいっ!!それは是非とも見たい!!
勝手に気持ちが盛り上り、そのまま隼人君の腕をぐいぐい引っ張って中に入る。
「美咲ちゃん、やっぱやめとこうよ。兄さん絶対怒るって~」
情けない声を出す隼人君を軽く無視して、秋人の姿を探す。
教室の中に1歩足を踏み入れると、そこには異様な空間が広がっていた。