空の色をおしえて


結局あの後、わたしと隼人君が店内でお茶をしている間1度も秋人は裏から出てこなかったのだ。

どう考えてもご機嫌斜めとしか思えない。


「からかったりしないって、子供じゃあるまいし。それにその辺の女子よりよっぽどかわいかったよ、大丈夫!」


「……それ褒めてねーし。てかそのことはもういいよ」


もういいっていう顔してないし……こっちを見ないし。

あーもうほんと、わたしは何でこんな理解不能な人を好きなんだろう。
時々自分でも分かんなくなる。
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